干し柿の作り方記録と、美味しい食べ方あれこれ

干し柿作り1週間後

2017年に、千葉の大多喜町、養老渓谷の近くに古い家を求め、それ以来、時折出かけています。

庭にある二本の柿の木のうち、一本は甘柿、もう一本は渋柿と聞いていたのですが、8年空き家だったこともあってか、渋柿の木はもうかなり痛んでいました。

でも、植木屋さんに枝を整理してもらったら、今年(2020年)初めて実をつけたんです。

ちょっと囓ってみると、しっぶ〜い!思わず顔をしかめるくらい渋いです。

急な坂の上に生えているので、手で収穫できたのは6個だけ。

次は、高枝バサミを持って行って残りを収穫しなければ。

干し柿作りの方法をお伝えしますね。

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1 干し柿作りスタート

わざわざ渋柿を購入して干し柿を作っている時期がありましたが、それもどうなのかなと思って、ここ数年は干し柿作りをお休みしていました。

でも、庭で採れるとなれば話は別!

ウキウキと、10月20日の夜に干し柿作りスタートです。

  • ヘタはTの字になるように枝を残して収穫する
  • 皮を剥く
  • Tの字にヒモを結ぶ

(この皮は捨てずに柿酢作りに使いました)

干し柿作りをしたことがない家族が収穫してきてくれたので、Tが残っていないものもあり、それはゼムクリップを開いて柿の実を挟むようにさしてヒモを通してみました

渋柿を紐で縛る
  • 熱湯に10秒ほどつける
  • くっつかないように吊るす

焼酎で拭くとか、方法は色々ですが、要はカビないように殺菌するのが目的です。

干し柿作り夜にスタート

2 1週間経過

10月27日の写真がこちら。

周りが乾いてきた感じになったら、少しずつ力を入れすぎずに毎日モミモミ。

雨に当たりそうな時は、家の中に入れて干していました。

干すことを始めると、天気を気にするようになります。

鳥や虫が寄ってこないの?と私も初めて干し柿を作ったときに思いましたが、こないんです。

渋いのがわかるんでしょうかね?不思議です。

干し柿作り1週間後

3 12日目〜完成

12日経ったら、こんな感じにまで変貌。

ここまで、毎日モミモミ。

干し柿作り12日目

14日目に、出来上がりとしました。

以前、そのまま干しておいたらどんどん硬くなって、文字通り歯が立たなくなってしまったので、タッパーに入れることに。

たった6個なのであっという間に食べ終わってしまうとは思うのですが。

あまり見た目も可愛くないけれど、あの強烈な渋がしっかり抜けて、甘くねっとりしています。

人間の知恵ってすごいなあと改めて思いながら味わっています。

干し柿完成 干し柿作り

4 干し柿の食べ方

干し柿ヨーグルト

干し柿のヨーグルト戻し

干し柿は、そのまま食べてももちろん美味しいのですが、乳製品との相性が抜群なので、クリームチーズと一緒に食べるのも美味。

またプレーンヨーグルトとよく混ぜて7〜8時間置くと、柔らかくなり、甘みがヨーグルトにも移ります。

上の写真は、7〜8時間置くことで、干し柿がヨーグルトの水分(ホエー、乳清)を吸って戻ったところです。

干し柿入りヨーグルト、とても美味しいので、ぜひお試しを!

干し柿のヨーグルト戻し

もう少しヨーグルト多めにするとこんな感じ

干し柿ヨーグルト

干し柿の白和え

干し柿の白和え

干し柿入りの白和えを作る人はよくいると思いますが、干し柿だけを白和えにすると、豆腐の水切りが不要。

干し柿がネットリと戻り、とても美味しくなりますよ。

おやつ感覚で食べられます。

お試しください。

レシピは、東急foodshowのホームページ連載にありますので、こちらをご覧くださいね。

干し柿は、煮物や煮込みにも

ミートソーススパゲティ

干し柿は、牛肉との相性もいいので肉じゃがに加えてもおいしいです。

肉味噌やミートソースに刻んで加えれば、味に奥行きをだしてくれますよ。

干し柿は炒めものにも

例えば、干し柿と豚肉の味噌炒めも美味しいですよ。

レシピはちょっとお待ちくださいね。

干し柿と豚肉の炒めもの

干し柿のリゾット

干し柿のリゾット

生姜を効かせて干し柿のリゾットにするのも美味しいですよ。

レシピは以下からご覧くださいね。

干し柿と生姜のリゾット

 

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<追記>
そして、大多喜の庭の渋柿をさらに収穫。

高枝バサミが役立ちました。

また仕込まねば!

庭でとれた渋柿

ちなみに、クリームチーズはこちらがおすすめ。

多くのクリームチーズに食品添加物が使われていますが、こちらはなし。

最近は近くのスーパーでも見かけるようになったのが嬉しいです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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