すきみ鱈とは?その美味しい食べ方は?〜乾物料理のプロが解説

すきみ鱈

すきみ鱈とは?

すきみ鱈は、真鱈あるいはスケトウダラの頭、中骨、内臓、皮をとりのぞいて3枚におろしたものを、5〜12%の塩漬けにした後に干したものです。

主に北海道で加工されています。

棒鱈(ボウダラ)やポルトガルの干し鱈「バカリャウ」とは違って、水分含有量が多く柔らかい仕上がりです。

生の鱈にはない、きゅっとしまった食感と旨味があります。

塩が吹いたようになったり、多少の変色が生じたりするため、真夏は冷蔵庫に入れることを勧めるメーカーさんが多いですが、常温で保存ができます。

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すきみ鱈の戻し方、使い方

すきみ鱈
水で戻す場合は7〜8時間、ぬるま湯だと2時間ほどを目安にしてください。
そのままでは食べられないほどに塩が強いので、戻すのは塩抜きにもなっています。
あぶって酒のつまみとして食べる場合は、好みで戻さなくても大丈夫ですが、塩が強いので量は食べられないでしょう。
お茶漬けにするには、戻さずに身をほぐしてその塩味で食べるのも美味です。
またスープやシチューなどに入れる場合は、戻してからの方が無難です。
戻したものをほぐして、サラダに入れても美味しいです。

すきみ鱈の調理例

すきみ鱈とジャガイモのレモン煮

すきみ鱈とジャガイモのレモン煮

材料

すきみ鱈 半身分、玉ねぎ(中) 1/4個、セロリの葉 1本分、じゃがいも(中) 2個、すきみ鱈の戻し汁 200ml、水 200ml、米粉 大さじ2、レモン汁 大さじ2、オリーブオイル 適量

作り方

  1. すきみ鱈はひたるくらいの量の水に浸けて7〜8時間戻し、食べやすい大きさに切る。戻し汁は取っておく。
  2. 玉ねぎは薄切り、セロリの葉はみじん切りに、ジャガイモは皮を剥いて1cm厚さに切る。
  3. 鍋にオリーブオイルをひき、玉ねぎを炒めてしんなりするまで炒める。
  4. 戻し汁と水、ジャガイモを加えて蓋をし、沸騰したら、ジャガイモが柔らかくなるまで15〜20分ほど弱火で煮る。
  5. 1を加えて弱火で10分ほど煮たら、水溶き米粉(大さじ2の水で溶く)を加え混ぜ、とろみをつける。
  6. 蓋をして5分ほど味を馴染ませたら、レモン汁を絞り、セロリの葉を加える。

 

すきみ鱈入りのサラダ

[材料]

干しすきみ鱈 30g、玉ねぎ 30g、ミニトマト(赤と黄色)各4個、サニーレタス 30g、オリーブ 6個、オリーブオイル 大さじ1、ワインビネガー(なければ他の酢でも) 小さじ1、胡椒 少々

[作り方]

  1. 干しすきみたらは、水に1時間ほどつけて戻し、水気をきる。
  2. 玉葱は薄切り、ミニトマトと種をぬいたオリーブは半分に切る。サニーレタスは適当にちぎる。
  3. 1を細くさいたら、2とともにボウルに入れ、オリーブオイル、ワインビネガーで和え、胡椒をふる。

すきみ鱈の塩分があるので、味付けに塩は不要です。

すきみ鱈入りの韓国風スープ

材料

干しすきみ鱈 50g、長ネギ 6cm分、大根 40g、にんじん 15g、ごま油 少々、鶏ガラスープ 2カップ(400ml)、春雨 40g、卵 1個、長ネギの青い部分 適量

作り方

  1. 干しすきみ鱈は、1時間程度水につけて戻す。
  2. 1を食べやすい大きさに切り、長ネギは斜め薄切り、大根とにんじんは薄いたんざく切りにする。
  3. 鍋にごま油をひき、2を炒め、鶏ガラスープを加えて蓋をして沸騰したら弱火で15分煮る。
  4. 春雨を加えて、さらに3分ほど煮たら、溶き卵を流し入れ、一煮立ちさせる。
  5. 長ネギの青い部分を小口切りにして加える。

すきみ鱈に塩分があるので、できれば鶏がらスープは無塩のものを使うのをお勧めします。

すきみ鱈は、しっかりメインにも使える食べ応えがあります。

ぜひ試してみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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