黒目豆(くろめまめ)という豆、ご存知ですか?
英語でブラックアイビーン(Black Eye Beans、Black Eye Peαとも)のことをさします。
見かけは、一晩戻してしっかり茹でて、が必要そうなのですが、さにあらず。
そのまま料理することができ、20分ほどで火が通ります。
目次
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1 黒目豆は、戻し不要
黒目豆は、象牙色の肌に黒い目がついたような豆で、ササゲ属です。
ササゲ属といえば、真っ先に思い浮かぶのが小豆だと思います。
小豆と同様、あんこにしても美味しいです。
海外に住む日本人が、小豆の代わりに手に入りやすい黒目豆であんこを作るという話も聞きますし、日本でも和菓子屋さんが、黒目豆で白あんを作るケースもあるそうですよ。
渋が少ないため、渋切りの工程(いわゆる茹でこぼし=豆を水から入れて沸騰させてから湯を一度切ること)がいらないので、手軽にあんこが作れます。
*参考 : 「Beans Market」ホームページ 「黒目豆」
黒目豆と北海道産のパンダ豆(シャチ豆)との違い
パンダ豆と呼ばれることもありますが、北海道で作られているパンダ豆(シャチ豆とも呼ばれます)とは、みての通り別物です。
パンダ豆(シャチ豆)は、インゲン豆の一種です。
黒目豆は暑い気候を好み、虫や病気に強く、世界で広く作られていますが、日本ではほとんど作られていません。
先に書いたように、見た目に反して、戻さなくても20分ほど茹でれば火が通ります。
一晩戻すようにというレシピも見かけますが、戻さなくても調理できます。
戻すことで、調理時間をさらに短縮できます。
2 黒目豆の美味しい食べ方
黒目豆は、汁気の多い料理、スープやシチュー、カレーなどにはそのまま野菜とともに入れて煮れば食べることができます。
また茹でてからサラダにしても、美味しいです。
アメリカ南部の伝統米料理ホッピングジョン(Hoppin’ John)
黒目豆の料理で最も有名なのは、ホッピングジョン(Hoppin’ John)ではないでしょうか。
ベーコンや玉ねぎなどの野菜と黒目豆、コメから作る料理です。
アメリカ南部でお正月に食べるのが習わしで、19世紀半ばの文献にすでに名前がみられるほど古くから食べられています。
南部の人にとっては、ソウルフードなのだそうです。
アフリカから奴隷として連れてこられた人たちとともに伝わった料理とも言われ、Wikipediaによれば、セネガルにこれとよく似た料理があるとのことです。
作り方を、動画つきで紹介しているSouthern Livingのページはこちら(英語のみ)
エジプトのトマトベースのシチュー「ロビア」(loubia)
もう一つ有名なのは(でも多分日本ではほとんど知られていないと思います)、エジプトのロビアと呼ばれるトマトベースの肉と黒目豆のシチュー。
ご飯と合わせます。
ロビアは、そのままロビア豆、つまり黒目豆のことを指します。
エジプトの女性のyoutubeで、現地の家庭料理のイメージがわかりますよ。
黒目豆は水戻ししてから使う方が、ベターと彼女は言っています(英語字幕付き)。
トルコの黒目豆のディル風味サラダ(Kuru Börülce Salatası)
こちらも日本ではあまり知られてない料理ですが、とても美味しそうなこのトルコのサラダも、黒目豆で作ります。
詳しいレシピは、The Best Turkish Recipesのサイトでご覧いただけます(えいごの
インドの黒目豆のカレー(Punjabi Black Eyed Beans Curry)
以前、あるインド料理店で、黒目豆のカレーを食べたことがあります。
ロビア豆のカレーとあって、なんだろうと思ったら、黒目豆でした。
インドでは、黒目豆をLobiaと呼んでいるようです。
インド人による美味しそうなレシピを見つけたので、ご紹介しますね。
彼女は圧力鍋を使っていますが、普通の鍋で作っても20分も煮れば火が通ります。
黒目豆と鮭のサラダ
こちらは、以前作った黒目豆と鮭のサラダです。
多分、焼き鮭が残っていたときに作ったのかな、、、w。
それと茹でた黒目豆をマヨネーズとヨーグルト、玉ねぎのみじん切りとともに和えています。
詳しいレシピは、DRYandPEACEのホームページにアップしましたので、ご覧ください。
黒目豆は比較的価格も安いので、見つけると買ってカレーやスープを作るときに一握り入れることが多いです。
そんな風に、普段の料理に手軽に豆をプラスしています。
豆を手軽に食卓に。
見つけたら、黒目豆もぜひ使ってみてくださいね。
3 手軽に使える豆は他にもたくさん
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