金針菜(キンシンサイ)とそのレシピ 〜乾物料理のプロが解説

金針菜 台湾のもの

金針菜という乾物をご存知ですか?

金針菜とは?

金針菜とは、ユリ科の植物ヤブカンゾウの蕾(ツボミ)を乾燥させたもので、干瓢を連想するうっすらとした酸味があり、食感も魅力的な乾物です。

料理のパーソナルトレーニング

 

ヤブカンゾウの花

ヤブカンゾウの花。ワスレグサの別名もある。このつぼみが金針菜

ヤブカンゾウは、ワスレグサという別名を持ち、万葉集にも読まれています(参考 万葉植物探訪 「わすれぐさ」)。

ヤブカンゾウの蕾は、下の写真のように緑色ですが、干したものは黄色から茶色をしています。

生の金針菜

生の金針菜は緑色をしている。中国や台湾で炒めものなどに使われる

 

金針菜 台湾のもの

台湾産の金針菜 お店の人によると、台湾産の方が大きくオレンジ色とのこと

 

中国産の金針菜。

中国産の金針菜

金針菜の栄養、効能

中国では、神経を安定させ、よく眠れるなど、抗ストレス作用があるとされる他、鉄分が多いため、貧血によいとも言われています。

戻してから炒めものやスープなどに使われます。

金針菜の戻し方 使い方

汁ものには、戻さずにそのまま加えて使うことができます。

炒めものなどに使うときは、水に入れて15分ほど戻してから使いましょう。

戻し汁には、水溶性の成分が溶け出して美味しいので、煮物やお味噌汁などに加えて、捨てずに使いましょう。

金針菜とクコの実入り牛肉炒めのレシピ

金針菜とクコの実入り牛肉炒め

材料(二人分)

金針菜 20g、牛こま切れ肉 100g、下味用調味料(酢・酒・砂糖・ゴマ油 各小さじ1、にんにくのすりおろし 1かけ分)、米粉(片栗粉でも可)大さじ1、油 適量、クコの実 大さじ2、小松菜 70g、醤油 大さじ1、オイスターソース 大さじ1

作り方

  1. 金針菜は、15分ほど水に浸けて戻す。
  2. 牛肉は食べやすい大きさに切り、下味をつけておく。
  3. フライパンに油を熱し、米粉をまぶした2の牛肉を炒め、色が変わってきたら、水気をしぼった1の金針菜を加え、炒める。
  4. クコの実、4cm長さに切った小松菜を加えたら、醤油とオイスターソースで調味する。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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