「松山あげ」という乾物、ご存知ですか?
愛媛県松山市で百年以上前から作られてきた、常温保存できる油揚げです。
久しぶりに見かけたので購入しました。
ほぼ同じ内容の音声配信はこちらでお聴きいただけます。
切干し大根7つのレシピ、無料プレゼント中!
1 松山あげとは?
愛媛県松山市の特産品である松山あげは、封を切らなければ常温で三ヶ月保存できる油揚げです。
百年以上の歴史があるのだそうです。
作り方はこんな感じ。
- 豆腐を作る
- 3mmの厚さに薄切りにする
- 圧をかけて水気を切る
- 油で揚げる
豆腐を3ミリの厚さにスライスするのは、今では機械で可能とは思いますが、当初は手で切っていたとすると、すごい職人技です。
やみくもにただプレスしたら、豆腐が潰れるだけですよね。
ここが、普通の油揚げとの違いということになります。
水分を抜いていることで、長期保存が可能になっているのですね。
原料は、大豆、揚げ油、凝固剤のみです。
(参考: 程野商店HP https://www.matsuyamaage.co.jp/special/index.php)
2 松山あげの特徴と使い方
「風味を保つために、油ぬきはしないで、そのままお使いください」と注意書きにあります。
料理の一手間が減りますよね。
こちらはきざみタイプ。
大きな一枚のまま売られているものもありますが、手で割れるので、包丁なしで料理に使えます。
むしろ脆く崩れやすいので注意が必要なくらいです。
そのまま食べてみると、とっても軽くふわっとしていて、でもサクッとして、口の中で溶けるような感覚。
一般の油揚げとは全く違う食感です。
油っぽい(カロリー高い)ですが、塩をちょっとふったら、そのままスナックにもなりそうです。
お味噌汁に入れてみると、揚げてある事によるコクが加わり、松山あげ自体はとろ〜んとしてこれがとっても美味しいのです。
炊き込みご飯や煮物など、普段の油揚げに変えて使ってみると、いつもと違う食感と風味を味わえます。
そして、常温で保存できるので、もしもの時にも使える植物性たんぱく質ということになります。
3 南関あげとも似ていますね
熊本名産の「南関あげ」という油揚げも、ほぼ同じ工程で作られています。
こちらはまだ食べたことがありません。いつか試してみたいと思います。
乾物に関するご質問お待ちしています。
メルマガやブログで回答させていただきます。
コメントを残す