先日、東京都環境公社主催の、テーマ別環境学習講座「ごみ収集の現場で見た食品ロス」をオンラインで視聴しました。
講師は、お笑いコンビ マシンガンズの滝沢秀一さん。
ゴミ清掃員として現場でみたことや感じたことをお話されていました。
ほぼ同じ内容の音声配信はこちらでお聴きいただけます。
目次
1 どんなものがいつ捨てられているのか
2 私たちにできることは?
3 埋立地の寿命はあと50年?
1 どんなものがいつ捨てられているのか
まだ食べられるものが捨てられているというのは、よく耳にするし、ネットの記事でも目にします。
滝沢さんが仕事をする中でみたゴミの写真を見せてくれましたが、本当に様々なものが捨てられていました。
3~4月の引越しの時期には、瓶に入ったままの食べものが大量に捨てられることが多い。
ゴールデンウィーク明けには、旅から戻ったら野菜がシナっとしてしまったからなのか、野菜のゴミが多い。
お中元の時期に、メロンやゼリーなどが捨てられている。
10月、新米の時期になると古米を捨てる人が多い。
ダンボールいっぱいのじゃがいもが出ることも意外と多い。
クリスマスのあとにはケーキが捨てられている。
瓶もので意外に多いのがオリーブ(ちょっとおしゃれに使ってみようと思ったけれど、使い切れなかったのか?)。
などなどのお話が出ました。
そして、食品ロス発生量の多い家庭は、お金持ちの地域の人。
でも、上の上の人の家からはゴミがほとんどないという話も興味深かったです。
そんな訳で、滝沢さんの著書「このゴミは収集できません」(白夜書房)を読んでみました。
食品ロスの問題だけではなく、様々なゴミ事情が書かれています。
2 私たちにできることは?
滝沢さんによれば、
とにかくちゃんと分別してほしい
リサイクルできるものは、分別してこそリサイクルできると言います。
例えばペットボトルのフタとビニールは外す。
これは当たり前ですが、中身が入ったままの瓶を生ゴミに紛れ込ませたりしない(実は多いのだそうです)。
油がついたピザの箱は紙ゴミではなく燃えるごみ、だそうです。
生ゴミの水分を切ろう
生ゴミは80%が水分。この水分が切ってあるだけでも燃える効率がグンと上がります。
ゴミ処理業者の会社も「水分が60%を切るまでは、水を燃やしているようなものなんです」と書いていました。
(私は、たまに冗談で、ゴミにして捨てるにしても乾物にしてからの方がいい、、と言っています。もちろん捨てずに食べますが)
生ゴミ乾燥機の購入補助をしている自治体が案外たくさんあります(私が住む横浜には残念ながら補助がありません)。
特に夏場は臭くならないし、ゴミのカサも減ってゴミ出しが楽になるし、コバエも来ないと、かなりいいようです。
こうしたものの導入を検討するのも一つかもしれません。
本当に必要なものを買おう
そもそも買いすぎ。買いすぎるから捨てる訳で、それをやめようと言っています。
3 埋立地の寿命はあと50年?
滝沢さんの著書「このゴミは収集できません」によれば、東京の埋立地の寿命はあと50年。
そのあと、私たちがだすゴミはどうなるのでしょう?
日本人は一年に一人当たり320kgものゴミを出しており、世界でダントツ一位なのだそうです。
ちなみに、二位のフランスは180kg。
これは本当に不名誉な一位ですよね。
一人一人がちょっとずつ気をつけることでしか、この状況を変えることはできません。
滝沢さんのような人がどんどん発言してくれることで、伝わる人も違ってくるのでは?と思いました。
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