コロナで海外に出られない日々が続き、ちょっと欲求不満。
そんなこともあって手にしたのが「The Pastry Collection 日本人が知らない世界の郷土菓子をめぐる旅 PART2 アジア編」でした。
ほぼ同じ内容の音声配信はこちらでお聴きいただけます。
standFM 「サカイ優佳子の 食卓で世界旅行」
サステナブル料理研究家、一般社団法人DRYandPEACE代表理事のサカイ優佳子です。
2011年からは特に、現代のライフスタイルに合わせた乾物の活用法の研究、発信に力を入れています。
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「サカイ優佳子の 楽しく 美味しく 未来を創る」
みたこともない郷土菓子がたくさん、そして「ああ、食べたな懐かしいな」と思う郷土菓子もまたたくさん、この本には載っていました。
自転車に乗ってヨーロッパからアジアまでを旅して、郷土菓子をレポートする著者、林周作さんによる「PART2」の本とのこと。(PART1の舞台はヨーロッパ)
この本で取り上げられているのは、中央アジア、インド、東南アジア、ゴールの上海まで11カ国を巡る旅で出会った、その土地の庶民に愛されてきた郷土菓子の数々です。

たくさんの郷土菓子が紹介されています
インドだけで40ページ以上にわたり、その多様性に驚きます。
インドのおじちゃまたちが好んで食べている、という写真には思わず微笑んでしまいます。
タイには十数回訪れているし、インドネシアのマナドにも一時通っていたのに、知らない郷土菓子がまだまだあることに気付かされました。
パンダンリーフで色をつけたお菓子に、東南アジアのあちこちの国で出会ったなあなどと思い出しました。
そして、「そうだった、そういう名前だった!」とかつて食べたことのあるお菓子について思い出すのも楽しい時間でした。
寒い地方だと小麦が主体で、米が取れる地域では米を使ったお菓子が多く、風土との関係を改めて感じさせられます。
また、違う国で、名前も似ている同じようなお菓子が食べられていることからは、シルクロードなどを通じて伝播したことが想像されます。
などなど、読み進むうちに、頭の中は、その土地ならではスイーツでいっぱいになっていることに気づきます。
そうそう、読み終えてフィリピンがないな!と気付きました。
真っ先に上がるのは、やはりハロハロでしょうか。
スペインの影響を受けたレチェ・フラン?
他にどんなものがあるでしょうか。
本を読み終わる頃には、旅に出たい気持ちを落ち着かせようという思惑とは裏腹に、「ああ〜〜知らないところを訪れて、みたこともないものを食べたい!」と強烈に感じてしまったのでした。
お菓子好き、旅好きにおすすめの本です。
PART1も読んでみたくなりました。
*食に関する役立つ情報をお送りしています。
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