サステナブル料理研究家のサカイ優佳子です。
ガトー・アンビジブル(Gateau Invisible)というスイーツ、ここ数年流行っていると、最近になって知りました(遅いw)。
フランス生まれのお菓子とのこと。
日本ではガトー・インビジブルと呼ばれることが多いようですが、フランス語的にはアンビジブルと発音するはず。
なので、ここではガトー・アンビジブルと書きますね。
Gateauはフランス語でケーキを意味し、Invisibleは「見えない」という意味。
何が見えないかというと、具がたくさんで生地が見えないということなのだそうです。
フランスでは小麦粉で作りますが、「米粉食堂へようこそ」「米粉ランチ」と米粉料理の本も出しているので、せっかくなので米粉で作ってみました。
ほぼ同じ内容の音声配信はこちらでお聴きいただけます。
目次
1 グルテンフリーのガトー・アンビジブル・オー・ポンムの作り方
2 甘くないガトー・アンビジブルも作ってみました
2つのポテトのガトー・アンビジブルの作り方
1 グルテンフリーのガトー・アンビジブル・オー・ポンムの作り方
一番よく作られているのが、ガトー・アンビジブル・オー・ポンム、りんごのガトー・アンビジブル。
米粉のガトー・アンビジブル
材料
りんご 1.5個程度(正味400gくらい)、レモン汁 小さじ1、A{米粉 40g、ベーキングパウダー 小さじ1/2、無塩バター 10g、卵 1個、牛乳 50ml、バニラエッセンス 2滴くらい、シナモンパウダー・カルダモンパウダー 各少々、ラム酒 小さじ1、塩ひとつまみ}、粉糖 適量
(無塩バターがなければ、塩はなしで)
作り方
- オーブンを200度に予熱しておきます。
- りんごは皮をむいて薄切りにして、レモン汁をふりかけておきます。
- Aの材料をフードプロセッサーで撹拌して生地を作ります。
フードプロセッサーがない場合は、バターをあらかじめ溶かしてから、ボウルの中で全体をよく混ぜてください。 - 3の生地が満遍なくつくように2のりんごを和えます。
- 底にオーブンシートを敷いて、脇に油を塗ったパウンド型に4のりんごを層になるように並べます。
(まあ、このくらい適当でいいんですけどねw) - 200度のオーブンで40分ほど焼いて粗熱が取れたら、型から抜いて粉糖をふりかけます。
*切り口が綺麗に切れるので、冷やしてから切るのがオススメです。
*りんごの食感がしっかり残って、生地はしっとり。プリンのような味わいです。
家族からは「店で売っていたら買いに走るレベル」と大絶賛。
これだけ簡単なのに。
あっという間になくなってしまいました。
「カルダモンの風味が深みを出している」とのコメントも。
お菓子にシナモンはよく使いますが、私はカルダモンとペアで使うのが好み。
これでグッと香りに奥行きが出るように感じています。
2 甘くないガトー・アンビジブルも作ってみました
さて、りんごだけではなく、梨でもおいしくできます。
柿も行けるかも。そのうち試してみます(自分への宿題)。
さて、この方法、スイーツじゃなくても応用できるのでは?と思い、考えてみました。
ワインのあてになりそうなこんなGateau Invisibleはいかがでしょうか?
じゃがいもとさつまいも半々で、少し玉ねぎも入れて、甘くないGateau Invisibleを作ってみました。
2つのポテトのガトー・アンビジブル
じゃがいも150g、さつまいも 150g、玉ねぎ 1/8個、A{米粉 40g、ベーキングパウダー 小さじ1/2、オリーブオイル 小さじ2、卵 1個、牛乳 50ml、パルミジャーノレッジャーノのすりおろし 大さじ1.5、ナツメグパウダー 少々、ローズマリーの葉 少々、塩ひとつまみ、胡椒少々}
作り方はりんごの場合と同じです。
じゃがいも、さつまいも、玉ねぎを薄切りにして、混ぜたAで和えて焼きます。
もちろん粉糖はなし。
このまま焼くと表面がカリカリになるので、それがいやな方は、上にチーズ(分量外)をたっぷりかけるのもおすすめです。
具の総量と、Aの分量を覚えておけば、スパイスやハーブをその具材に合わせてアレンジして、いろいろなGateau Invisibleが作れそうです。
ポテトの方が具材の分量が少ないのは、りんごは水分が抜けて薄くなるのに比べて、ポテトはそれがないため、生地との比率が同じだと型崩れしそうだなと思ったためです。
ガトー・アンビジブルは、あらかじめ具材を茹でたり炒めたりする必要がないのもお手軽。
バリエーションを工夫して楽しんでみてくださいね。
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