インゲンを大量消費するなら、酸豆角

インゲンの漬け物、酸豆角

メルマガ読者さんから、「インゲンがたくさんあるのですが、何かいい料理はないでしょうか?」とのご質問をいただきました。

それなら!とご紹介したのが、「酸豆角」という保存食です。

これを作っておけば、チャーハンや炒めものに加えると、生のままを加えるよりぐっと美味しくなるんです。

酸豆角とは何か?

ささげ
酸豆角とは、ササゲを塩水につけて発酵させたものを言います。

ササゲは、上の写真のようにい長いんですよね。

でもほとんど長いインゲンっていう感じです。

中国の田舎で食べた庶民派インゲン料理、酸豆角の炒めもの

2013年、中国の広西チワン族自治区の陽朔(ヤンシュオ)という町を訪れた時に気に入ったのが、庶民の味、「酸豆角炒肉末」。

酸豆角炒肉末とは、豚ひき肉とササゲの漬けもの(=酸豆角)の炒めものです。

これがその時の写真です。

肉末(ひき肉)ではなく、細切れですが。

広西チワン族自治区で食べた酸豆

ご飯がと〜っても進みました。

ビールも進みます。

ササゲの漬物=酸豆角の酸味がなんとも言えないのです。

さらに。

湖南省を旅したときには、麺に載っていました。

湖南省で食べた酸豆角を乗せた麺

この麺の味付けがあまりに美味しくて、2日連続食べに行ってしまったほど!

当時、魚釣り島の問題で日本への風当たりが強い時期でしたが、お店のおじさんニコニコ迎えてくれました。

(日本人と犬お断り、という看板を掲げている店もありましたっけ)

インゲン酸豆角を家で作る

酸豆角を仕込む

この酸豆角、すっかり気に入って、インゲンを使って自分で作ってみました。

酸豆角の作り方

  1. インゲンを洗ってヘタを落とし、水気をしっかり切る。
  2. 1、赤唐辛子とニンニクを清潔な容器に入れる(熱湯消毒orアルコール消毒)。
  3. インゲンの重さの5%程度の塩水をインゲンが全て水没する程度加える。
  4. お皿などでインゲンが浮かないようにしたら、蓋をして常温で4〜5日保存する。

酸豆角の保存法

酸味が出て、汁がちょっと濁ってくるくらいからが食べごろで、そのあとは冷蔵庫で保存します。

半年くらいは問題なくもちましたよ。

酸豆角を使った料理

酸豆角と豚肉の炒めもの

肉と炒める

自家製酸豆角で作ったのは、やはり豚肉との炒めもの。

漬け物系は、炒め物にするとき、ほとんど味付け要らずですが、これもそうです。

醤油を少々、胡椒少々、ごま油で風味をつける程度で美味しくできます。

チャーハンに入れる

高菜チャーハンなどのイメージで使ってみてください。

インゲンの歯応えも美味しいですよ。

まとめ

インゲンが大量にあったら、ぜひ作っていただきたいのが、中国でよく食べられている酸豆角という漬けもの。

家でも意外に簡単にできて、半年はもつので便利。

炒めものやチャーハンにぜひ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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