【日々の食】肉骨茶(バクテー)は三度美味しい!

家で肉骨茶バクテーを作る

ここ数年、日本でも人気が出てきた肉骨茶(バクテー)。
子どもたちがまだ幼い頃、子連れに優しいマレーシアのリゾートによく出かけていたことがあり、肉骨茶の存在を知りました。

我が家では、肉骨茶は人気の料理。
一時別府に住んでいた息子が「肉骨茶の素とかあったら送ってください」と連絡してきたほど。

今回も、息子からの「肉骨茶食べたい!」のリクエストで、「火曜日は全員家にいるのね?では肉骨茶の日ということで!」と土曜に約束して火曜に作りました。というのも、干し椎茸を前日から冷蔵庫でじっくり戻すところから料理が始まるわけなので。

実は、この肉骨茶、以前代々木上原で期間限定で出したお店で大人気で、おかわりする人が続出したんですよ〜。

ほぼ同じ内容を音声でもお伝えしています。こちらからどうぞ。

目次
1 肉骨茶とは?
2 肉骨茶に必要なスパイス、あるいはオススメの素
3 肉骨茶の作り方
4 肉骨茶の日本的楽しみ方


1 肉骨茶とは?


肉骨茶は、スペアリブ、干し椎茸、卵などを、さまざまなスパイスとともに煮て、醤油とオイスターソースなどで調味した料理。
マレーシアでは朝ごはんによく食べられています。
元々は、中国からきた肉体労働者たちが作っていたものと言われています。
ムスリムが多いマレーシアでは、豚肉はご法度。
中国系の人たちの食べものです。
すぐ隣のシンガポールでも肉骨茶はポピュラー。


2 肉骨茶に必要なスパイス、あるいはオススメの「素」


肉骨茶には、たくさんのスパイスと漢方で扱われるようなものを使います。

一般の家庭で作るとしたら、肉骨茶の素を買ってくるのが便利と思います。
いろいろなタイプのものがありますが、日本で手に入る中でおすすめなのは、A-1という名前がついたもの。
粉末状になったものがダシパックのような袋に入っており、スパイスを買い集める必要がありません。
スパイス以外には何も入っていないので、安心です。

おすすめ肉骨茶の素

この写真のものは、息子に素を送ろうと、新大久保で見つけて買い求めたときに自分の分も買ったもの。
以前、シンガポールからのお土産でいただいた中で、これと、粉末ではなくスパイスがごそっと入ったものとがお気に入りだったのですが、後者は日本では入手不可。

でも!
今回改めて原材料をみたら、あれ???

八角、コリアンダーシード、カルダモンシード、胡椒、シナモンスティック、クローブのみ。
「こんなにシンプルなら、うちにあるスパイスだけで作れるのに。そもそも、手に入らないものがあれこれ入っていたから買ったんではなかったかしら?」とちょっと不思議な思いで眺めていたのですが、、。
パッケージの表に載っている写真は、この中にあるスパイスだけではないし、、。あれれれれれ?

アマゾンで見るとやはり入っているものが違うことを発見。
そちらは、甘草やアマドコロ(玉竹)、センキュウ(川弓)、もはやなんだかよくわからない熟地、白術、党参なども入っています。
日本向けのものは、中身が違うのでしょうか?
だとしたら、日本向けではなく、次回からはamazonで買わないと!
それとも輸入のときに表示してあると面倒なことになるから書いていないだけ??

肉骨茶の素の中には化学調味料だらけのものもありました。ぜひ原材料をご確認くださいね。


3 肉骨茶の作り方


まずは干し椎茸を水に浸けて、前の日から冷蔵庫に入れて戻します。これが本当に大事。
干し椎茸がないことには味が出ません。
そして一晩ゆっくりじっくり戻すことで、干し椎茸の本当の美味しさが味わえます。

鍋にたっぷり水を張り、スパイス類(あるいは素)を入れて火にかけて沸騰したら、スペアリブ、干し椎茸を入れます。
干し椎茸は戻し汁ごと。
我が家では、これにゆで卵と大根も入れるのが定番です。
これで1時間半くらいはコトコト。
鍋ごとオーブンに入れてしまえば簡単。
最後に醤油とオイスターソースと塩少々で調味すれば出来上がりです。
もしあれば、日本の醤油ではなく、中華の老抽(たまり醤油)だと、よりコクがある味になります。


4 肉骨茶の日本的楽しみ方


肉骨茶は、ご飯とともに食べるのが現地流のようですが、ウチでは、鍋物のようにそれだけで食べます。
翌朝になると脂が固まって浮くので、それを全て除去。

翌日は、もはや肉骨茶とは言えないかもしれませんが、他の野菜やら厚揚げやらも入れて煮ます。

肉骨茶2日め

今回は、人参、キャベツ、厚揚げ、八つ頭、キクラゲ、生の椎茸を加えて。
お昼に食べました。

肉骨茶の残りでランチ

さらに翌日は(写真を撮るのを忘れましたが)ご飯を入れて卵でとじておじや。

肉骨茶、素をゲットすれば、家庭でも手軽に楽しめます。
ぜひ一度トライしてみてくださいね。

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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