オンラインでの料理教室も増えてきましたね。
私は、2019年秋から、部分的にオンライン講座を取り入れてきました。
コロナの影響は長引くと考え、現在は全ての講座をオンラインに切り替えています(2021年5月現在)。
さらに、ビデオ講座を作り販売も始めています。
(Udemyでの講座はこちらから、また、教室の録画受講はこちらからご覧いただけます)
今回は、オンラインでのリアルタイムレッスンを開催するメリットとデメリットについてお伝えします。(2021年5月に加筆修正)
目次
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1 オンライン講座を始めたきっかけ
私が実施しているオンライン講座は、以下です。(2021年5月現在)
- 乾物防災食講座 :地方在住の方からのリクエストに応じて2019年の半ばにスタート
- 乾物料理教室 :コロナによる外出自粛を受けて2020年3月にスタート
- 世界の料理 :ハーブやスパイスを事前にお送りする形で2021年にスタート
- 食の読書会 :オンライン用に形を変えて2020年にスタート
- 料理教室サポート:教室の軸づくり、オンライン化を中心に2020年にスタート
(現在開催中のオンライン講座の詳細については、こちらをご覧くださいね)
乾物防災食講座は、ワークが半分を占め、料理だけではないことから、オンラインでの教室との親和性はあると思ってスタートしました。
でも、通常の料理教室については、私も初めは抵抗がありました。
食べていただいて初めて「美味しい!作ってみたい!」となるのではないかと感じていたからです。
でもまずは、料理を作る人が増えてほしいという思いが軸にあるので、「リアルでの講座が無理ならオンラインででも!」と思い、スタートしました。
「テレビの料理番組を見る人がいるのであれば、オンラインでも成立するのではないか?」と思ったのです。
今日は、そんな経験から、ネットで料理教室を開催するメリットとデメリットについて書いてみたいと思います。
2 オンライン開催のメリット
①:世界に向けて発信できる
ネット開催するということは、世界中に発信することができる、ということです。
実際、ある講座には、ラスベガス、仙台、神戸、横浜、千葉からのご参加をいただきました。
(講座の様子はこちらでレポートしています)
「横浜に住んでいた時にサカイさんのことを知ったのですが、神戸に引っ越してしまって、もう受講はできないと思っていました」
という方もいらっしゃいました。
ラスベガスの方は「こちらは夕方の6時です」と参加してくださいました。
② 移動なしはやはりラク
自宅以外で教室を開催したことがある方はご経験があると思いますが、
- どこのキッチンを使うのか
- どんな設備があるのかの確認
- 持って行くものの準備(近くにスーパーがなければ忘れ物は絶対に避けなければなりません)
- 重いものを持っての移動
- 移動にかかる時間
- レジュメの用意、印刷
などなど、負担は少なくありません。
でも、自宅からのネット中継であれば、キッチンは使い慣れているし、「うっかり調味料を持ってくるのを忘れた」なんて慌てることもありません。
レジュメも事前にメールなどでお送りすれば、ご自身でプリントアウトしてご準備いただくことができます。
③出かけるのが困難な人にも伝えられる
小さいお子さんがいる方、介護などで家を開けにくい方から、ネットなら参加しやすいというお声をいただいています。
気がつきませんでしたが、実は目が見えない方にも喜んでいただいています。
1人での外出はとても大変だとのこと。
なので、自宅からネットでの受講ができるのは本当にありがたいとおっしゃってくれます。
慣れない私は「こんな風に〜」などと説明してモノを見せてしまうことも。
それではその方にはわからないので、言葉できちんと表現することが必要になります。
「不慣れなので、わからないことがあれば途中で質問してください」とお伝えして、きちんと伝わるように努力をしています。
また、資料のダウンロードなどについても電話でサポートをさせていただくことで対応。
実は私にとっても大きな学びになりました。
料理が好きでも料理本を読むことが難しい、目の見えない方にとっては、ネット講座は価値があるようです。
④録画を活用できる
私はzoomを利用しています。
講座を録画をしておき、終了後に、非公開に設定した参加者グループの中でそれを共有しています。
参加者にとってのメリット
すると、復習に使っていただけるだけでなく、キャンセルせざるを得なかった方にもご覧いただくことができます。
また参加される方にとっても、急用ができてしまっても見ることができるとなれば安心感もあると思います。
育児や介護をしている方などには特に、喜んでいただいています。
講師にとってのメリット
ビデオ講座が資産に
「すでに終わってしまった講座の録画を見ることはできますか?」というお問い合わせもいただいています。
そうした方々には、過去に開催した講座を、参加費をいただいてビデオ受講していただくことができます。
その場一回限りではなく、動画が資産になるのです。
キャンセルによるロスがない
録画を見ていただくことで「受講」とできるので、
急なキャンセルでも食材など仕入れのロスが出ないのは、教室を開催する側にとってメリットです。
事前の仕入れがないケースでも、直前キャンセルでのドタバタがないこと、キャンセル料をいただく、あるいは返金するなどの事務作業が発生しないこともメリットと言えるでしょう。
⑤余裕を持って準備できる
ギリギリまで参加者を募る場合、前日になるまで買い物の量を決められないこともありますよね。
でも、オンラインなら試食がないため、レシピに書いてある通りの分量を用意すればいいので、事前に計画的に買い物、発注が可能です。
このことで、気持ちの余裕を持つことができます。
ドタキャンがあっても、用意すべき量に変わりはないのも開催する側には嬉しいところです。
⑥一緒に作って楽しめる
オンラインで繋いで一緒に料理するのは、コロナの時代に人が集う機会が減っている中で、好評です。
上の写真は、キムチづくりの講座の時のものです。
それぞれのキッチンで作業ができるので、喜んでいただいています。
3 オンライン開催のデメリット
① 教える料理が制限される?
試食していただけないので、「その組み合わせでそんな味になるの?」が想像しにくい料理を取り上げるのが難しくなります。
馴染みのある、頭で想像しやすい料理を選ぶことになるので、どんな料理を教えているのかによっては制限となることも考えられます。
また、入手しにくい材料を使っている場合も、教えても作っていただけない可能性が高くなります。
これは早めに申し込みを締め切って、材料を事前にお送りすることで対処することもできますが、ギリギリまで参加申し込みを受け付けたい場合は、難しくなってしまいます。
材料費送料込みということにして、ギリギリのお申し込みの方には、あとでお送りすることで作っていただくというのも方法と思います。
②参加費を割引しがち?
オンライン化を考えているという料理教室の先生からは、こんな声もよく聞きます。
交通費がかからない、人数分の試食の準備がいらない、場所代がかからないなどの理由で、「リアルの教室よりは価格を下げなければいけないかな」という心理が働きますし、参加する方もそれを期待する可能性が高いと思われます。
とはいえ、レシピを考えたり、(量はともかく)材料を揃えたり、さらにはオンライン講座の方法について新たに学んだり、そのためのグッズ、たとえばカメラやマイク、三脚、ライトなどを場合によっては買いそろえたりと、あるんですけれどね。
教え方にも、リアルとは違う工夫が必要です。
録画しておくことで後からも復習できるなど、参加してくださる方にもメリットになることはあるので、料理教室を開いても赤字、、ということにならないように、設計する工夫が必要になります。
4 ネットなしの世界には戻らない
海外単身赴任をしている人たちから「ネットで仕事してもあまり変わらない。なら、なんで俺たち家族残して海外に来てるんだろう」という声もあがっていたと聞きます。
コロナの時代を経て、テレワークはいやでも加速して行きます。
一方で、飲食を伴う料理教室などのイベントは、しばらくは集客が難しい状況が続きそうです。
たとえ開催できたとしても、ソーシャルディスタンスを取るために、今までの収容人数の半分に減らすなどすれば、参加費の値上げを考えなければ赤字にすらなりかねません。
料理教室でもオンライン講座を取り入れることで、もっと多くの人に届けて行くことができると思います。
リアルで集まることができる時代になっても、オンラインは併用していくことになると思います。
参加してくださった方からの声
5 オンライン料理教室を始めたい方へ
オンラインでの講座開催を考えているなら、まずはやってみることと思います。
でも、ネットのことはよくわからない、何からどうしたら良いのかわからないという方もいらっしゃいますよね。
何が必要なのか、自分には今何が足りないのかを整理するお手伝いをしています。
ご興味ある方は、まずは20分の無料相談にお申し込みくださいね。
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