最近ではタピオカドリンクのブームもひと段落しましたが、実はタピオカにはまだまだ知られていない魅力がたくさんあります。
この記事では、「タピオカって何?」という基本から、原材料や栄養、作り方や保存方法まで、食の専門家の視点でわかりやすく解説していきます。
目次
タピオカってそもそも何?産地は?輸入先は?

タピオカとは?
タピオカは「キャッサバ」という芋のデンプンから作られた乾物です。
キャッサバはとても丈夫で、痩せて乾燥した土地でも栽培できる作物なのだそうです。
そんなキャッサバの粉を水で溶いて加熱して丸め、乾燥させたものが「タピオカパール」。
あのもちもちとした粒は、いわば芋由来の“でんぷん玉”なんですね。
タピオカの産地および輸入元
キャッサバの原産地は、ブラジル、メキシコなどの中南米ですが、今は、タイ、ベトナム、カンボジアなどが主な産地になっています。
下の円グラフは、大阪税関のホームページからお借りしています。
日本で食べられているタピオカは、従来はタイやブラジルからの輸入していましたが、2019年には台湾からが8割を超えています。
そして近年はまたタイからの輸入が3割ほど、と増えているのがわかりますね。

ただ、台湾でキャッサバが栽培されているかというと、そうではなく、タイやマレーシアから輸入したタピオカでん粉が使われています。
タピオカでん粉については、以前は原料のキャッサバが(台湾)南部で生産されていたものの、東南アジアの安価なキャッサバおよびタピオカでん粉の輸入により、キャッサバ生産は大幅に縮小した。現在、タピオカでん粉の生産は、キャッサバの主産地であるタイやマレーシアの工場に委託されており、台湾での生産量は非常に限定的である。(出典 : 独立行政法人 農畜産業振興機構 「台湾のでん粉生産の状況」)
タピオカの栄養とカロリーは?
意外に思われるかもしれませんが、タピオカはほとんどが炭水化物(糖質)。
エネルギー源としては優秀ですが、食べ過ぎれば血糖値の急上昇にもつながります。
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カロリー:乾燥状態で100gあたり約350kcal。茹でると水分が増えるので約60kcal。
ただ、そのまま食べることはまずなく、甘いミルクティーなどに入れたり、甘みをつけたココナッツミルクとともに食べることがほとんどなので、全体的なカロリーは高めになりがちです。
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グルテンフリー:小麦は入っていません。
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タンパク質や脂質はごくわずか
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プリン体はほぼゼロ
「タピオカ=ヘルシー」という印象を持っている人もいるようですが、ほどほどに楽しみましょう。
タピオカはアレルギーの原因になる?
タピオカの原料・キャッサバは芋の一種ですが、重篤なアレルゲンとしては一般的ではありません。
ただし、ブラックタピオカについては、ちょっと注意が必要です。
一般的には、白いタピオカにカラメル等で色づけして作られるブラックタピオカですが、イカスミ色素で着色したものも出回っているので、イカにアレルギーがある方は注意が必要です。
以下は2019年のニュースなので、今は変わっているかもしれませんが、ご参照ください。
J-CASTニュース編集部では、コンビニ大手3社の東京都千代田区内にある店舗で、タピオカ入りチルド飲料を買い求めた。「ほうじ茶黒蜜ラテ」は着色料に炭末を使っていたが、そのほかはすべて「イカスミ」だった。パッケージにはいずれも「いか」が含まれていると記載している。
(出典 : J-CASTニュース 2019/6/28 )
タピオカはどうやって作る?戻し方・茹で方・時短テク
【基本の戻し方】
乾燥タピオカは、水で7~8時間しっかり戻すのがポイント。
これをするだけで、茹で時間がグッと短くなり、15分ほどでモチモチに!
第一次タピオカブーム(後述)の頃、新しいものは試してみたい私はタピオカを購入して茹でてみました。
袋に「45分ほど茹でてください」とあったのですが、1時間茹でても芯が残ったまま。
だんだん周りがグズグズになってしまい、あのタピオカならではの食感がだいなしでした。
でも、考えたら「でんぷん玉」なんですものね。
長くゆでたら溶けてきます、、、。
タピオカは乾物なんだ!と気づいたのは2005年ごろ。
その時からは7〜8時間戻してから15分茹でる、で失敗なくおいしいタピオカデザートが作れるようになりました。
【時短したいとき】
最近では、冷凍タピオカとして、すでに茹でたものが売られていたり、炊飯器調理、レンジ加熱といった方法も紹介されています。
とはいえ、芯が残ったりベタついたりしやすいので、私は王道の「水戻し+茹で」をおすすめします。
茹でた後の保存はどうする?
茹でたてのタピオカはとっても美味しいですが、時間が経つと…
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常温で置くと固くなる
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冷蔵庫ではモチモチ感が失われる
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冷凍保存もできますが、解凍後の食感はやや劣る
おすすめは、「食べきれる分だけ茹でる」こと。
どうしても余ったら、冷凍しましょう。
ちなみに、解凍は湯煎がベストと冷凍タピオカメーカーさんが書いています。
タピオカブームの歴史

タピオカは、日本で3度のブームを経験しています。
- 1990年代前半、ココナッツミルク入りのデザートとしてブームに。
私はこの頃に飛びつきました。 - 2度目が2008年ごろ。台湾のチェーン店が進出して、ブラックタピオカが入ったミルクティーなどが大人気に。
- 3度目が2019年ごろ。この少し前から貢茶やジアレイなどが上陸し、コンビニにもタピオカドリンクが並ぶようになりました。
保存性が高く、エネルギー源にもなり、レシピ次第で和洋中どんなデザートにも応用できるし、料理への応用もできそう。
食材としてとても優秀なタピオカ。
タピオカのことを知って、ちょっと違った目線で味わってみてくださいね。







