菊の花は大好物。
紫色の花が店に並んでいるのをみると、まず買ってしまいます。
食用菊の種類、産地、食べ方などについて書いてみますね。
1 食用菊の種類
食用菊には大きく3種類あります。
①紫色の大輪「延命楽」
産地は山形、新潟の白根。
山形では「もってのほか」、新潟では「かきのもと」と呼ばれます。
花びら一本一本の中が空洞になっていて、それが美味しい食感の元になっています。
私が大好きなのは、この種類。
②黄色の大輪「阿房宮」
主に青森県で作られています。延命楽に比べるとシャキシャキ感は少なく。柔らかい食感です。
これは、生だけでなく、干し菊あるいは、のし菊と呼ばれる乾物に加工されて出回ってもいます。
菊の花を蒸してから平らにして干したもの。
のりのように平らにされているからか、菊のりと呼ばれることもあります。
残念ながら香りは薄くなってしまっていますが、色合いを活かしたいところです。

③黄色の小菊
主に刺身のツマに使われます。愛知県が主な産地。
以前、関西で仕事をした時に、材料を揃えておいていただくためのリストに食用菊と書いておいたら、③の菊が用意されていて、ちょっと驚いたことがありました。
相手は食関係の方だったのですが、他に食用菊はみたことがないとおっしゃっていました。
関西以西では、①や②はあまり食べられていないのでしょうか。
逆に、関東では、③はデパートなどでは見かけるものの、普通のスーパーには置かれていないように思います。
2 食用菊の美味しい食べ方
③については、飾りとして認識されていますが、もしお刺身についてきたら、食べられるので花びらをとってお刺身と一緒に口に入れると菊の香りを楽しめると思います。
ただ、最近は、残念ながらプラスティックの菊の花がつけられていることの方が多いですよね。
①や②は、お吸い物に散らすなどはもちろんですが、私はだいたい甘酢和えでいただいています。
大好物なので、それで残ってしまうことはないのですが、甘酢和えにした菊を薄切りの豚肉で巻いて焼くと、切り口がきれいなつまみになります。

ガクを取り除いてから、酢水で茹でます。
アクを抜くためと色を保つため。
②の干し菊については、ざっと熱湯をかけてからしぼり(あまりアクが強いわけではないので、とくに液体が多い料理の場合は、好みでそのまま使っても)、おひたしや和えもの、炒めもの、酢のものに加えたり、お吸い物や炊き込みご飯にトッピングしたりとあれこれ使えます。
普段のお浸しに菊が入るだけでちょっとおしゃれな見た目になるので、私は常備しています。




日本の秋ならではの味覚、楽しみたいですね!
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