今年も3000本を内モンゴルに植樹

内モンゴルでの植樹決定

乾物カレーの日、2025年春の植樹計画

2013年にスタートした乾物カレーの日。

(当初は「乾物ドライカレーパンプロジェクト」でしたが、その後、パンだけではなくカレー全般に変更しています)

一般社団法人地球緑化クラブさんとの協力体制のもと、12年間続けてきました。

乾物をつかったカレーを食べることを内モンゴルの緑化に繋げるプロジェクトです。

 

この春も5月に、内モンゴルの現場にサジーという植物を、3000本植えていただけることになりました

サジーは高く育つ植物ではありませんが、もともとこの地域に自生していた植物で、その実はスーパーフードと称されて、日本でもそのジュースが販売され、知られるようになってきています。

現地の方々の仕事につながるように、また高い木を植えるのではなくその地域にあった植物を植えることが、結果、緑化に繋がるという地球緑化クラブ代表原鋭二郎さんの信念に基づいています。

これに共感して12年間一緒にプロジェクトを進めてきました。

 

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12年間の累計

乾物カレーの日で内モンゴルに植樹

プロジェクトスタート時からの植樹累計は、内モンゴルの武山県という地域で2020年までに、

ヤマアンズの木 2250本

障子松 490本(防砂林として)

コロナの間は現場も動けない状況だったので、この間は、植樹にではなく日本最大のフードバンク、セカンドハーベストジャパンに食に困っている方々への約2000食分を寄付させていただきました。

当初禿山だった武山県の現場に小さな森ができたので、2023年からは新たな現場ホンシャンダーク沙地という砂漠一歩手前のさらにハードな現場での植樹への寄付を進めてきました。

ホンシャンダーク沙地での植樹は、この春植樹する分も合わせると、8,400本になります。

5月初旬の植樹が終われば、地球緑化クラブの現地スタッフの方から写真が送られてくる予定です。

どんなしくみで森ができたのか?

 

乾物カレーの日を思いついたのは、「乾物ってもっといろいろ使えることをしってほしい」と思ったことからでした。

食品ロス削減、省エネ、もしもの時の備えになる、そして料理が時短にもなる乾物をもっと使ってほしい!

でも一般的には、古臭い、面倒くさそう、煮物ばっかりといった先入観にとらわれている方々がまだまだ多い。

じゃあ、日本人が大好きなカレーと組み合わせることをまずは提案しよう、となったのです。

 

一方で、私は、食の仕事をはじめてからずっと「食卓は社会と繋がっている私たちの食卓から未来を変えていけるはず」という思いをもっていました。

そこで、DRYなFOOD=乾物で、DRYなLAND=砂漠を潤すことができないか?と考え、ネット検索で地球緑化クラブさんと出会ったんです。

内モンゴルやモンゴルの砂漠化は、世界のなかでも最もその進行がはやいといわれていますが、その原因の一つが日本人のカシミヤ好きと言われています。

カシミヤヤギを過放牧することで、根っこまで食べてしまうヤギの食害で緑が消失してしまっているのです。

そんなこともまた多くの人に知ってほしいと思いました。

 

そして私たちがカレーを一皿食べること、カレーパンを一個食べることが、景色を変えていくことに繋がることを証明したいと思ったんです。

いろいろな乾物カレー

たくさんの飲食店、料理教室、パン屋さんが協力してくださいました

 

多くの飲食店、料理教室、パン屋さんなどにご協力いただき、そこで食べた料理、買ったパン、習った料理の料金に寄付分を上乗せして販売していただいて、それを集める。

一般の方々については、乾物をつかったカレーを作ったりどこかで食べたりした時にその写真とコメントをSNSにアップしていただく。

その点数に応じて、乾物メーカーさん、卸業さんが寄付してくださる。

みんながもっと乾物カレーを作るのを楽しめるように、たとえばカレールーやさまざまな乾物をプロジェクトに賛同してくれたメーカーさんが、協力店舗、教室、プロジェクトに賛同して投稿してくれる一般の方々にプレゼントしてくれる。

そんなしくみをつくりました。

リアルのイベントの時に、快く会場を提供してくださった飲食店さんにも本当に感謝!

 

チームDRYandPEACEの仲間には、完全にボランティアでオンラインイベントを運営し、盛り上げてもらいました。

乾物カレーの日イベントチラシ

朝日新聞などの大手メディアや、食品ロス問題のインフルエンサーにもとりあげていただき、2018年には、ロハスデザイン大賞のコト部門の大賞も受賞しました。

本当に、多くの方々一人一人のご協力のおかげです。

今までありがとうございました

内モンゴル武山県の植樹現場

2014年武山県の植樹現場を訪れた時の写真(植樹パートナーの地球緑化クラブ代表の原鋭二郎さんと、一緒にプロジェクトを進めてきた元DRYandPEACEの田平笑と)

12年間続けてきたこのプロジェクト、今回の植樹で終了しようと決断しました。

共感し、一緒に動いてくださったたくさんの方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。

理由はといえば、私自身が年を重ねて、この先やれることにも限界があることを痛感するようになってきたというのが大きいです。

中国政府の方針で、内モンゴル内での動きもとりにくくなったと、原さんからも聞いています。

私の力不足で、このプロジェクトを、当初思っていたほど大きく広めることはできませんでした。

それでも、小さな小さな森を作ることができたこと、私たちの食べるという行為を通じて未来が少しでも変わっていくことを実感できたこと、共感してくれる人がたくさん現れたことは、私にとっては、この12年間の大きな成果=喜びでした。

本当にありがとうございました。

植樹の結果は、また改めてご報告させていただきます。

乾物カレーの日のホームページは、今年いっぱい公開して閉じる予定です。

ご覧いただけたら嬉しいです。

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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